2025/05/22 16:22

「彼女はラスタマンに恋をしていることを彼(父)にどう伝えたらいいのかわからなかった。炎は燃え続けていた。彼女の内に秘めていたものを解き放とうと」
彼とのデートはもっぱらラスタのコミューン。手作りのアクセサリーを買ったり、エルダーの話を傾聴する。アナログレコードでレゲエを聴き、食事はアイタルフードの店。ラスタマンの移動本屋から本を買い、今日もラスタの知識を身につける。もうお肉は食べたくない、裕福なライフスタイルにも興味がない。所属するコミュニティを変えたい、生き方を変えたい。彼女の頭からはドレッドロックスが生えようとしていた。ベッドに隠してたマーカス・ガーヴェイの本を見つけたお父さんは娘のことが心配だ。乞食みたいな連中と付き合ってほしくないと思っている。(「ラスタ・ラヴ」解説)
『本のコミューン』冒頭記事「〈レゲエ・リヴァイヴァル〉とアーバンラスタの闘い」(鈴木孝弥)のYoutubeプレイリストを作りました。プロトジェイの「ラスタ・ラヴ」から始まり、本書でも紹介しているジャー9のインタビュー映像で終わります。これを見ながら読んでいただくと(同時は無理か)より一層楽しくラスタ教養が深まるかと思います。恋とラスタコミューン、引用の戦術、瞑想と読書、エデュテインメントへの誘い。
〈レゲエ・リヴァイヴァル〉とアーバンラスタの闘い プレイリスト